3D模型の製作コスト
歯科・口腔外科領域の模型を中心に製作して3年目に入りました。
3Dプリンターも話題となり去年から新規受注も少しずつ増えて参りましたが、
相変わらず消耗品の交換、ストックには悩まされます。
石膏パウダー、硬化剤、バインダー液、は消耗が早く高額。
その他、プリントヘッドや梱包材等諸々を考えると結構な原価がかかります。
2、3カ月で数十万、
商品価格を上げることができないと機械の減価償却はとても大変。
そして作業費。
3Dデータ変換にかかる時間はさまざまですが、医療モデルの場合データ制作費込みの価格設定が多いと思います。
また、撮影CT機種によりデータもさまざまで、画像の乱れが多いものに関してはかなりの手間を要します。
通常のものでも患者様データは補綴物などによるハレーションは含まれてることが殆どで、
数百枚に及ぶDICOMデータのハレーション除去作業が必要となり数時間に及ぶ場合もあります。
鮮明に撮影可能な安価で高性能な3D-CT機の普及にも期待したいですね。
現在の解決策は何とか消耗品の価格が下がらないかと願います。
国内代理店での製造販売が可能となり、
安価な消耗品購入が今後の3Dプリンターの需要向上に繋がればと思います。
あとは多くの先生方に活用していただくこと。
新規のリピート率はほぼ100%に近く、
実際に患者様の骨模型を見ていただき、活用いただいてる実績を今後より多くの先生方に知っていただく思います。
また、医療分野での3Dプリンターの活用を促進するために
医療保険の適用範囲を広げる等、行政からも積極的にバックアップしてほしいです。
ハレーションデータ例 (DICOM)
モデルイメージ
除去後